【9月8日ドル円予想】155円割れで154円台へ、戻りの弱さが続けば153円台も

日次予想

55円を割り込み154円台へ、円高の勢いが一段強まる

9月7日のドル円は156.04円付近から始まり、一時156.28円まで上昇しましたが、その後は円買いが急速に強まりました。155円を割ると下げが加速し、一時154.06円まで下落。終値も154.36円と安値圏でした。

日銀の9月利上げ観測に加え、これまで積み上がっていた円売りポジションの巻き戻しや、日本への資金還流への思惑が円買いにつながっています。市場では9月の日銀利上げがほぼ織り込まれるところまで進んでおり、高市首相の経済顧問で従来は利上げに慎重だった会田卓司氏も9月利上げを予想しています。

一方、米国では強い雇用統計を受けてFedの利上げ観測が残っています。それでもドル円が155円を維持できなかったことを考えると、足元では米金利上昇によるドル買いよりも円高材料の方が強く反映されている状態です。

9月8日の予想レンジ:153.40〜155.30円

基本的には154円台を軸に、戻しても155円付近では上値が重くなりやすい展開を想定します。


9月7日の振り返り|想定以上に円高が加速

前日はドル安・円高リスクを警戒する見方自体は機能しました。

実際の値動きは、

高値:156.28円
安値:154.06円
終値:154.36円

となり、155円を割った後の下落が想定以上に大きくなりました。

特に重要だったのは、強い米雇用統計を受けてもドル円の上昇が続かなかったことです。前週金曜日には雇用統計後に156.75円まで上昇したものの、その後失速。7日も156円台から再び売られました。

ここから修正したいのは、155円割れ後の値幅を小さく見積もらないことです。

今回の下落は通常のドル売りだけではなく、円キャリー取引の巻き戻しや円売りポジションの解消が重なっています。155円という大きな節目を割ったことで、それまでの「155〜156円中心」というレンジそのものが一段下へ移った可能性があります。Reutersも155円割れを円にとって重要な強気シグナルとして取り上げています。

そのため8日は、反発を前提にするより、まず154円台で下げ止まれるかを確認する見方へ修正します。


154円を守れるか、戻しても155円を超えられるか

7日の安値154.06円が最初の重要水準です。

154円前後で下げ止まり、154.50〜154.80円まで戻す展開なら、いったん急落後のポジション調整が入りやすくなります。

ただし、そこから155円を回復できるかは別問題です。

155円を超えてもすぐ154円台へ押し戻されるようなら、これまでの支持帯だった155円が今度は上値抵抗へ変わった可能性があります。その場合は戻り一巡後に再び154円を試す展開を警戒します。

反対に155円を上抜け、その後も155円台を維持できれば、今回の円高はいったん一服。155.50円付近から156円方向への反発余地が出てきます。


154円を割ると153円台が視野に

下方向では154.00円が大きな分岐になります。

一瞬154円を割っただけで戻るのであれば、昨日の急落に対する反動も考えられます。

警戒したいのは、154円を割ったあと戻しても154円を回復できない場合です。

この形になると、次は153.50円前後、さらに153円台前半まで下値を探る可能性があります。

今週後半には米インフレ指標が控えているため、CPIを前に円売りポジションの縮小が続けば、指標発表を待たず円高が進む可能性もあります。


ひかるの見極めポイント💫

155.00円を上抜けて維持
→ 155.50円付近、さらに156.00円方向への反発余地

154.00〜155.00円
→ 急落後のもみ合い。方向を決める重要レンジ

154.00円割れから154円を回復
→ 下げ止まりを確認しやすく、154円台でのレンジ継続

154.00円を割り、戻しても回復できない
→ 153.50円前後へ下落する可能性

153.50円も維持できない
→ 153.00円付近まで下値余地が広がるため注意

昨日までは155円を中心に考えていましたが、今日からは154円を下側、155円を上側の分岐として見るのがよさそうです。


見方を変えるなら155円台定着

足元では円高優勢ですが、ドル円は9月1日の160円台から短期間で6円近く下落しています。

そのため、円高方向だけを追いかけるのも注意が必要です。

今回の見方を変える最初の条件は、155円を回復して、その後も154円台へ押し戻されないこと

さらに155.50円を超えてくれば、短期的には円高の勢いが弱まり、156円方向への戻りを考えやすくなります。

逆に反発しても155円を超えられない状態が続くなら、下方向への警戒は残します。


今日見ておきたい水準

155.50円付近
ここまで戻れば円高の勢いがかなり弱まったと判断しやすい水準。

155.00円
昨日までの支持帯。今日からは上値の分岐として意識。

154.00円
昨日安値154.06円に近く、今日最も重要な下値水準。

153.50円付近
154円割れが定着した場合の次の下値候補。

153.00円
円高がもう一段加速した場合に意識される心理的節目。


今日気になるのは「円高そのものが円高を呼ぶか」

日銀の9月利上げ観測はかなり織り込まれています。植田総裁も9月会合で利上げを議論する可能性を示しており、日本の金利上昇が円を支える構図が続いています。日本の長期金利も歴史的な高水準まで上昇しています。

さらに、7月末から8月にかけて日本政府は15.4兆円という過去最大規模の円買い介入を実施しました。米国との協調介入も含まれており、160円方向へ戻った場合の介入警戒は依然として強いと考えられます。

一方、米国では強い雇用統計を受けてFedの追加利上げ観測が残っています。今週金曜日の米CPIが強ければ米金利上昇からドルが反発する可能性があり、逆に弱ければ現在の円高にドル売りが加わる可能性があります。市場はFed利上げを約6割織り込んでいます。

中東情勢にも注意が必要です。米国とイランを巡る緊張から原油価格が高止まりしており、Brent原油は96ドル台まで上昇しています。原油高は米インフレを押し上げる一方、日本にとっては輸入コスト増加要因になるため、為替への影響は単純ではありません。


ひかるMEMO

昨日は「強い米雇用統計でもドル円が上がりきれない」というところから、円高の強さがかなり見えてきました。

そして実際に155円を割ると、154.06円まで一気に下落。

ここまで来ると、単純に「下がったからそろそろ戻る」と考えるより、市場がドル円の適正な取引レンジを一段下へ移そうとしているのかを見た方がよさそうです。

今日かなり気になるのは155円です。

昨日まで下値として意識していた155円を、今度は上値として超えられないのであれば、相場の形はかなり変わっています。

逆に155円をあっさり取り戻せれば、昨日の154円台は円売りポジションの急速な巻き戻しによるオーバーシュートだった可能性も出てきます。

154円を守るのか。155円を取り戻すのか。

今日はこの1円の中で、次の方向がかなり見えてきそうです。


明日の振り返りで確認したいこと

今回は単純な高値・安値だけではなく、154円と155円に対して相場がどう反応したかを確認します。

特に、154円を割った場合にすぐ戻せたのか、それとも154円が上値へ変わったのか。反対に反発した場合、155円を一瞬超えるだけではなく、その水準を維持できたのか。

ここを検証して、PPI・CPIを控えた9日以降の予想レンジに反映します。


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