ドル円チャートはどこを見る?高値・安値・トレンドの基本

為替・経済の解説

前の記事では、

経済材料

市場予想との差

金利の反応

ドル円の反応

という流れで、材料を方向判断につなげる考え方を整理しました。

でも、

「今日は上に行きそう」

と考えられても、それだけではまだ少し足りません。

実際に予想を作るには、

  • 今どこにいるのか
  • 直近の高値と安値はどこか
  • 上方向の流れなのか、下方向の流れなのか
  • どこで値動きが変わりやすいのか

を確認する必要があります。

そこで次に見るのが、ドル円のチャートです。

チャート分析というと、いろいろなテクニカル指標を思い浮かべるかもしれません。

もちろん、それらが役立つ場面もあります。

ただ、毎日のドル円予想につなげるなら、最初に見るべきなのはもっとシンプルです。

私はまず、

現在値
直近高値
直近安値
高値・安値の流れ
何度も反応している価格帯

を確認するのが大事だと思っています。

今回は、ドル円チャートを見るときの基本を整理していきます。


チャートを見る目的は「今どこにいるか」を知ること

チャートを見る一番の目的は、

今のドル円が、値動きの中のどこにいるのか

を確認することです。

たとえば、同じドル高材料が出ていても、

  • まだ上値まで余地がありそうな位置にいるのか
  • すでにかなり上昇した後なのか
  • 何度も止められている高値の近くなのか

で、その後の見方は変わります。

つまり、材料だけではなく、

現在地

を確認することが大切です。


ドル円チャートはまずここを見る

最初に確認したいのは、次の6つです。

① 現在値
② 直近高値
③ 直近安値
④ 高値・安値の切り上げ/切り下げ
⑤ 何度も反応している価格帯
⑥ 今どこにいるか

この順番で見ると、チャートをかなり整理しやすくなります。


① まず現在値を見る

最初に確認するのは、

今のドル円が何円台にいるのか

です。

シンプルですが、これはかなり大切です。

たとえば、

直近高値が160.50円、
直近安値が159.50円

だったとします。

このとき現在値が160.40円なら、ドル円は

直近高値にかなり近い位置

にいます。

一方、159.70円なら、

まだ下の方にいる

ことになります。

同じ「上方向を見たい」という考えでも、

現在値がどこにあるかで、

  • 高値を試しにいく場面なのか
  • まず反発できるかを見る場面なのか

が変わります。


② 直近高値を見る

次に見るのが、

最近どこまで上がったか

です。

直近高値を見ると、

上値として意識されそうな価格

が見えてきます。

たとえば、160.50円付近まで上がるたびに押し戻されているなら、その価格帯は市場参加者に意識されている可能性があります。

ここで大切なのは、

高値の数字そのもの
だけではなく、

その価格で何が起きたか

を見ることです。

  • 一度だけ止まったのか
  • 何度か止められているのか
  • 一度上抜けたけれどすぐ戻されたのか

こうした違いで、その価格の意味は変わってきます。


③ 直近安値を見る

高値と同じように、

最近どこまで下がったか

も確認します。

たとえば、159.50円付近まで下がるたびに反発しているなら、その価格帯は

下値を支えやすい価格

として見られている可能性があります。

ただし、

前に反発したから次も必ず反発する

とは限りません。

むしろ大事なのは、

次にその安値付近へ来たとき、また支えられるか

です。

ここを割れるかどうかで、その後の流れが変わることもあります。


④ 高値と安値の流れを見る

現在値、高値、安値を確認したら、

次はその流れを見ます。

ここで大切なのが、

高値と安値が切り上がっているか、切り下がっているか

です。

たとえば、

高値
159.80円 → 160.20円 → 160.60円

安値
159.20円 → 159.50円 → 159.90円

のように、

高値も安値も切り上がっている

なら、上方向の流れを考えやすくなります。

反対に、

高値
160.60円 → 160.20円 → 159.80円

安値
159.90円 → 159.50円 → 159.10円

のように、

高値も安値も切り下がっている

なら、下方向の流れが意識されやすくなります。

複雑な指標を使わなくても、

高値と安値の流れ

を見るだけで、相場の方向感はかなりつかみやすくなります。


⑤ トレンドは「上・下・横」で考える

チャートを見るときは、まず細かく考えすぎず、

上昇
下落
横ばい

の3つに分けて考えると分かりやすいです。

上昇トレンド

高値・安値を切り上げながら進んでいる状態です。
この場合は、押したあとに再び上を試せるかを見ます。

下落トレンド

高値・安値を切り下げながら下がっている状態です。
この場合は、戻したあとに再び売られるかを見ます。

横ばい

一定の価格帯の中を行き来している状態です。
この場合は、無理に上か下かを決めず、価格帯の中でどう動くかを見ることが大切です。


⑥ 何度も反応している価格帯を見る

チャートを見るときは、

何度も反応している価格帯

も確認します。

たとえば、

  • 160.20円で何度も上げ止まる
  • 159.80円で何度も下げ止まる

という動きがあれば、その価格帯は市場参加者に意識されている可能性があります。

こうした価格帯は、次の記事で扱う

重要価格

につながっていきます。

つまりチャートでは、

どこで値動きが変わりやすいのか

を見つけていくわけです。


「価格」だけでなく「その価格での反応」を見る

ここも大切です。

たとえば160.20円が意識されている価格だとしても、

見るべきなのは、

160.20円に来た
という事実だけではありません。

大事なのは、そのあとです。

  • 上抜けて、その上で推移できるのか
  • 到達しても押し戻されるのか
  • 一度超えてもすぐ戻るのか

同じ価格でも、反応の仕方で意味は変わります。

そのため私は、

価格そのもの
よりも、

その価格で値動きがどう変わったか

を見る方が大切だと思っています。


時間足はどう見ればいい?

ドル円のチャートには、

  • 1分足
  • 5分足
  • 15分足
  • 1時間足
  • 4時間足
  • 日足

など、いろいろな時間足があります。

毎日の予想につなげるなら、

まずは

日足や4時間足で大きな流れ

を見て、

そのあとに

1時間足で直近の高値・安値や現在地

を確認する流れが分かりやすいです。

短い時間足だけを見ていると、一時的な動きを大きな流れと勘違いしやすくなります。

そのため、

大きな流れ → 今の動き

の順で見るのがおすすめです。


チャートを見る基本の順番

ここまでをまとめると、私はドル円チャートを見るとき、

① 現在値を見る
② 直近高値を見る
③ 直近安値を見る
④ 高値・安値が切り上がっているか、切り下がっているかを見る
⑤ 何度も反応している価格帯を探す
⑥ 現在値がその中のどこにいるか確認する

という順番で整理しています。

この流れで見ると、

今のドル円が上方向の流れにいるのか
下方向の流れにいるのか
まだ方向感がはっきりしないのか

を考えやすくなります。

そして次に、

どの価格を今日の分岐点として見るのか

を整理していくことになります。


ひかるMEMO

チャートを見ると、つい線をたくさん引いたり、いろいろな指標を追加したくなりますよね。

でも私は、最初のうちはそこまで増やさなくてもいいと思っています。

まずは、

今どこにいる?
最近どこで上げ止まった?
どこで下げ止まった?
高値と安値は切り上がってる?切り下がってる?

これくらいでも、相場の流れはかなり見やすくなります。

複雑な分析より先に、

価格そのものを見る

ことが大切だと思っています。


まとめ

ドル円チャートを見るときに、最初から難しい分析をする必要はありません。

まず見るのは、

現在値
直近高値
直近安値
高値・安値の流れ
何度も反応している価格帯

です。

そして、

高値と安値がどう変化しているか
現在値がその中のどこにいるか
価格帯でどんな反応が出ているか

を確認します。

前の記事では、

材料から方向感を考える

ところまで整理しました。

今回のチャート確認を加えると、

材料では上方向

チャートでも上方向

なのか、

あるいは、

材料では上方向
だけど
チャートでは上値が重い

のか、見え方が変わってきます。

次の記事では、このチャートから一歩進んで、

「今日どの価格を重要価格として見るのか」

を具体的に整理していきます。

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※本記事は公開情報をもとに経済や相場の仕組みを整理したものです。将来の値動きや利益を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。